お知らせ

9.7(土)「めぐる白州 2024夏〜名水と緑に触れる移住体験ツアー〜」開催レポート 五感が憩う“気持ちの良いくらし”

9月7日土曜日、少しずつ秋の陽気が近付く北杜市白州町を会場に、『めぐる白州 2024夏〜名水と緑に触れる移住体験ツアー〜』を開催しました。集合場所である『白州・尾白の森 名水公園 べるが』には11名の参加者の皆さんが集まり、ゲストスピーカーの移住体験談や地元住民との交流、地域食材をふんだんに使用したBBQランチなど、白州町ならではアクティビティを楽しみました。抜けるように青い晴天の中、名水と白州の魅力に触れた1日の様子をお届けします。

オリエンテーション

施設内研修室に参加者が集まりCHIME白州を手がける株式会社たくみ建設代表・小石雅之さんの挨拶から、当日の工程が和やかにスタートしました。まずは山梨と東京との里帰り二拠点生活を実践する当イベントのコーディネーター・辻麻梨菜さんの進行で、オリエンテーションが進められていきます。

自身も白州の出身だという辻さん。幼い頃の思い出や、二拠点生活をしているからこそ見えてくる故郷の魅力について語りつつ、参加される皆さんの自己紹介へ移行していきます。

「水と自然が素敵な印象があった」
「社内でも二拠点生活やリモートワークが増えてきたから」
「趣味のウィンタースポーツが楽しめる環境だと思った」

イベントに参加した理由は皆さん様々。しかし、ほとんどが現在東京都内に在住ということで、都会にはない豊かな自然や名水に魅力を感じているようでした。またリモートワークや二拠点生活をするにあたっても、都心にも約2時間程度でアクセスできる立地の良さも移住先の候補に上げられた理由のようです。

北杜市の紹介「地域おこし協力隊 大輪さん」

東京都内からの移住者である地域おこし協力隊の大輪崇人さんから、北杜市の環境や暮らし心地についてお話しされます。まず一番の魅力は暮らしやすい気候。山梨県最北部の標高約400~1,400mに位置する白州町は、都心と比べても気温が低く、じめっとした湿度もない。一方で、冬は寒く連日氷点下になることもあるけれど、その厳しさを超えてしまうほどの「気持ち良さ」があるのだと語ります。

「2022年に参加した移住相談会から約半年で移住を決断した」という大輪さん。父親が白州の出身だったことに加え、タイミング良く地域おこし協力隊の募集があったということも、決断を後押ししたといいます。

「東京の暮らしより不便になり娯楽は減りましたが、毎日稲穂の成長を見たり、山景色で四季を感じたりと、暮らしの中で感じる幸せで十分満足するようになったんです」

仕事に追われていた移住前の日々を振り返りつつ、家族との時間も増え、自分らしい生活ができるようになったと、笑顔で話してくれました。

移住者座談会 in べるが

会場には先輩移住者の皆さんが駆けつけてくださり、辻さんをファシリテーターに座談会が行われました。この日参加してくれたのは年齢も境遇も違う4名の方々。それぞれの自らの移住経験をベースに、そのきっかけや移住前後のギャップ、地域との繋がりについて充実したトークが展開されていきます。

鬼塚 創さん

「兵庫県に住んでいたけれど、仕事で東京都内に行くのも時間とお金のコストがかかっていました。そこで空き家になっていた祖母の家をリノベーションして住むことにしたんです。同じ北杜市でも、大泉や清里地区より落ち着いた雰囲気が気に入っています」

「サラリーマンの働き先がたくさんあるわけではなく、個人事業主やリモートワークなど『自分でやっちゃう』人が多い地域です」。そう話すのは、白州町出身のUターン移住者である鬼塚創さん。文化ファッション大学院大学卒業後、兵庫県西脇市で播州織の生産管理やブランド製作に従事。2020年にUターンし、2023年に『ITOMA CHOCOLATE』というクラフトチョコレートブランドを立ち上げました。

「進んで自治体のコミュニティなどには参加していませんが、同世代の移住者やご近所さんとよく庭のデッキでBBQをしたりして楽しんでいますね」

「川も綺麗で、山や森に入っていけば穴場スポットも多い」。充実した自然環境を満喫しつつ、その恵みである良質な地域食材にも魅力を感じているといいます。近隣には新しい飲食店も増えてきており、「食のクオリティは上がったと思う」と語ってくれました。

武藤 和寛さん&露子さん

「自然のあるところに移住したいと思っていて、『子育てしやすい地域』などをキーワードに候補を探していたところ白州がヒットしました。当時夫婦二人とも首都圏で会社員をしていたので、日帰りで行き来しながら土地探しができたのも助かるポイントでした」

「保育園、小学校、中学校がコンパクトにまとまっていて、子育て世代にはいい環境です」と、充実した表情を浮かべる武藤さんご夫婦。コロナ禍をきっかけに“心地よい暮らし”を求め、子育て支援や移住者支援が充実した北杜市へ移住を果たしました。妻の露子さんは専業主婦を、夫の和寛さんは移住後に独立し、”エネルギー関係のスタートアップを立ち上げる傍、復業で輸入車のコンピュータ修理や小規模事業者のIT導入サポート”を営んでいます。

「本年から地域の自治会の交流が活発になりました。大変な面もありますが、行事の際は組の皆さんと和やかに缶ビールで乾杯したり、ワイワイコミュニケーションを取りながら楽しく過ごしていますね」

「移住前に住んでいた横浜の住宅街より人口は少ないのに、人と関わる機会は多くなっている」。ゆったりとした白州の人々と名峰甲斐駒ヶ岳を望む豊かな生活環境に、「自分たちの考え方も変わった」と語ってくれました。

石井 然さん

「祖母の建てた家があったから一度来てみたのですが、古い家で冬はとても寒くてどうしようかと思いました。でも、次第に『その逆境を凌ぐためにどうしようか』と色々工夫して暮らすことが楽しくなったんです」

武藤さんご夫婦と同様、コロナ禍を機に北杜市に移住した石井 然さん。前職は東京の広告代理店で勤務しており、現在は自身のビジネスを展開しつつ、山梨の観光関連企業でマーケティングを担当しながら北杜市の魅力発信に情熱を注いでいます。移住後に白州での仕事探しで重点を置いたのは“都内ではできない仕事”。既存のビジネスと並行できる温泉の管理スタッフとして働き始めたといいます。

「僕が住んでいる地域は移住者が多く、株のトレードで生計を立てている人や、貯金を切り崩しながらゆっくりと暮らす人など、皆個性的なライフスタイルで暮らしています。最近では地域の人とも関係が築けてきていて、『少し濃い顔見知り』といった程度の緩やかな繋がりの中で、プレッシャーなく地域の活動に参加していますね」

「助けてもらえたり、必要なものがもらえたり、もしかしたら東京より住みやすいかもしれない」と石井さん。最近はお裾分けでもらったたくさんの野菜や果物が食卓に並ぶようになり、「食生活が変わった」と嬉しそうに話してくれました。

参加者からの質疑応答

先輩移住者の話を踏まえ、参加者の皆さんから白州での暮らしで気になるポイントを投げかけていただきました。ここからは中でも印象的だった内容をピックアップしていきます。

Q1.冬の寒さは?
武藤さん 思ったよりは寒くなくて、むしろ雪と触れ合えたり、朝の空がすごく澄んでいたり、冬が楽しいんです。雪が降る量は年に10回ぐらいで、意外と多くはないですね

Q2.自然災害は?
鬼束さん 台風はほとんど被害がない。風や雨に困ることはあまりないです。

Q3.白州に暮らす人々の人柄は?
石井さん 閉鎖的な人は少ないかなと思いますね。何もなく遠ざけてくるような人はいない。職場の温泉に来る地域のおじさんたちもマナーがよくて、品のいい人が多いという印象。自分のイメージ暮らしにあった地域を選ぶことが重要で、地域やコミュニティとの関わりを持った方が楽しめると思います。

Q4.移動は主に車?
武藤さん 基本車移動ですね。車の量も少ないから、運転が苦手な人でも運転しやすいかもしれない。自転車で移動されている方も多い印象です。エリアによってはコンパクトにまとまっているので、それでも十分過ごせると思います。

Q5.お金のやりくりは?
石井さん コストがかかる場所が変わるんですよね。例えば都内では電気代などの比重が多かったけれど、こちらでは交通費にガソリン代がかかってくるとか。野菜がもらえることなどもあるので、食に関してのコストはかからなくなりました。生活費で言うと都内にいるときよりは安くなっていると思います。

武藤さん 新鮮な野菜が手に入るので、外食のコストは減ったと思います。夜は静かで、星も綺麗なので、自宅で甲斐駒ヶ岳の景色を見ながら美味しい米と水を楽しむ幸せを実感しています。

先輩移住者とのBBQランチ〜尾白川&駒ヶ岳神社 散策

『白州・尾白の森 名水公園 べるが』内にて、座談会に参加した先輩移住者とともに楽しむBBQランチがスタート。参加者の皆さんは美味しいお肉を頬張りながら楽しそうにコミュニケーションを取っていました。それぞれの移住像や参加理由などを話しながら、交流が深まっていきます。

お腹が満たされた後には神聖な雰囲気が漂う『甲斐駒ヶ岳神社(竹宇駒ケ岳神社)』と、名水100選に選ばれる『尾白川』の散策へ。古くから甲斐駒ヶ岳への登山口として歴史のある甲斐駒ヶ岳神社で歴史や文化を感じた後、尾白川では、白く美しい花崗岩の川床が映し出すエメラルドグリーンの名水に触れました。

「白州を象徴する場所です。何か悩み事があるとよくここに訪れて、美しい川を眺めていました」と、コーディネーターの辻さんは自身の思い出を振り返ります。

「気持ち良い」という五感に訴えかける感覚。参加者の皆さんは水に手を浸し、めいっぱいに澄んだ空気を吸い込んで白州の自然を満喫しているのが印象的でした。

Cafe CHIME in CHIME白州

『道の駅はくしゅう』でのお土産タイムを終えた皆さんは、CHIME白州建設中の現場へ。座談会に参加した鬼束さんが手がける『ITOMA CHOCOLATE』のクラフトチョコレートと、近隣で米粉100%シフォンとコーヒーを提供する『honohonocafe』のコーヒーを味わいながら、CHIME白州の設計を務める一級建築士・稲山 貴則さんより、プロジェクトの経緯や設計のこだわりについてお話しいただきました。

「現代的な村のような、顔の見える距離感を大切にした関係を構築できる場所」をテーマにしたCHIME白州。住宅2タイプの模型をもとに、それぞれの特徴や利便性、また共有スペースについて説明されていきます。いよいよ工事が進行し始めている現地で、周辺の景色や環境を具体的にイメージできる貴重な機会。参加者の皆さんは全5棟の配置を確認しつつ、興味津々に模型を眺めていました。

名水と緑に触れる1日を振り返って

プログラムの最後はツアー1日の振り返りワークショップ。「楽しかったです」「白州のことが好きになりました」と話す皆さんの顔には、盛りだくさんの1日を終えた心地よい疲労感と充実感が見て取れました。

様々なツール・コンテンツを通して白州の魅力を伝えているCHIME白州プロジェクトですが、今回のように実際に足を運んでいただき、現地の自然環境や澄んだ空気、綺麗な水に触れていただくことが一番のPRになると考えています。加えて、重要だと考えているのが「人の繋がり」です。今回のように、先輩移住者はもちろん、運営スタッフを含めた現地の人々との接点を持っていただくことで、少しでも白州という町を身近に感じていただけたら幸いです。

CHIME白州では、設計上の工夫や、店舗棟の導入、緩やかな繋がりを生む共有スペースの設置など、移住を検討している皆さんの「気持ちの良いくらし」を手助けする仕掛けがぎゅっと詰まっています。今後も様々な企画やPRを展開していきますので、ぜひチェックしてみてください。

公式WEBサイト:CHIME白州の分譲住宅
https://chime-hakushu.com/about/

公式Instagram
https://www.instagram.com/chime.hakushu/